ちょっと変わった25のお題



01 時計の針
ただただ、一定のリズムで時を刻む
時にそれはリズムを狂わすこともあるけれど
終わりのその時まで止まることなく刻みつづける
心臓、という
私の時計


■02 自分のいない未来
「私がいなくても世界はなんの支障も無い」
「だから私なんて、いらない」
そういうけれどさ
そんなの、私だって一緒
てゆうか、
世界中の人間が一人残らずいなくなったって
何の支障もないんだ
どんな未来だって、未来は未来
誰だって、いっしょ


■03 止まらない
止まらないねぇ
そりゃ、止まらないよ
落ち始めたらぶつかるまで、ね
今更後悔しないけど
こんなに色々考える時間あるなんて
思ってもみなかったよ

超高層ビルから飛び降り中


■04 ドッペルゲンガー

「自分と同じ姿を見たら近いうちに死ぬんだって」
友達が教えてくれた
ふぅん
じゃあ、私もうすぐ死ぬんだね


■05 読めない字

遠い昔に生きた人のメッセージ
解読に時間がかかったけれど、今は読める
だからあなたの字もね
時間をかければ読めるかもよ


06 脱いだ理由
何故かって?
アタリマエじゃない
邪魔だったんだもの
アタシがアタシでいるために

脱いだのは、虚飾


■07 譲りません
本当はそんな事思っていません
本当はとっくに…譲っているんです、心の中では
けれどあなたとの会話を続けたいから
ただ私は繰り返すのです
「譲れません」と


■08 魚の目
魚眼レンズの歪み
それがきっと真の姿
醜く歪んだ世界の
だからきっと
魚は真実を見てる


■09 チ○コ
あえてこう読もう
「チョコ」


■10 貴重な誘惑
食欲、睡眠欲、性欲
ヒトの三大欲求
きっとイキモノの三大欲求
生きている証
生きているから、誘われよう
食べて
寝て
愛を交わそう


11 深夜0時
今、今日が昨日になりました
明日のこの瞬間まで、
今日は今日です

私はそれが不思議です


■12 終末時計
時はけして止まらない
ヒトがいなくても流れ続ける
草木がなくても時はながれる
大地がなくても時は続く

けれど、
時を感じることの出来るすべてが無かったら
時を何で計ろう?

だからこの世のすべては
すべてが消えるまで
時を計り続ける
時の時計


■13 下僕とパシリの違い
どっちだっていいよ

「違ったかよ?」by 親分


■14 カラスの子

「ああ、烏が群れている、不吉だね」
なんとでも言うがいい、ヒトよ
この黒い羽も
嘴も足も
闇の意思をうけて
望まれて生まれてきたのさ

Happy Birthday, My baby


■15 愛してますとも
もちろんですよ
あなたは私が生んだんだから
だから、還してあげます
私の中へ
髪の毛一本残さずに
誰かに殺される前に
私の胎内(なか)へおかえりなさい

ほら、おいしそうにできたわよ


16 ゴミ箱の中
ああ、今日は生ごみの日じゃなかったんですか
困りましたねぇ
見なかった事にしてもらえませんか?
あ、ダメですか
仕方ありませんねぇ・・・

あなたも入ってください、この中に
大丈夫、お仲間いますから
ほら、ね?


■17 黒くて楕円形で触覚のあるガサゴソ人の家にいるあの迷惑な・・・

「出て行け!!!!!!」
いや、むしろ

「出て行って〜〜〜〜〜!!!!!!」


でも生きてる


■18 食欲ないです
「あの人を思うと胸が苦しくて・・・」
「食べすぎでしょ」

ちぇ


■19 自殺予告
「もう死ぬんだから」
止めて欲しくて
構って欲しくて
こう言えば私を見てくれるから
「もう死んでやる」
何度もくりかえして
手首も切った
洗剤も飲んだ

今日も私は言う
「死んでやる」

私を見て
あさましい私を


■20 裸の心
子供の目にだけ見えた王様の裸
なら
子供の目には見えるかしら?
見えない壁の向こうの
あなたの心が


■21 ゆっくりの速さで
andante
歩くスピードで奏でられるメロディ
あなたって、足早いのね?
もっとゆっくり
このくらいの速さで
一緒に奏でましょう?


■22 義眼
蝋に閉じ込めた
愛しい人よ

今は動かないその眸(ひとみ)が
けして映す事のなかった僕の姿

今も僕を映しはしないけれど
満足しているよ

他の誰かを映す事もないのだから


■23 天使(テンシ)じゃないよ天子(テンシ)だよ
世の全てをもっているけれど
誰もがいいなりになるけれど

膝をついてお辞儀されるけれど
手に入らない物などないけれど

それでも所詮人間なのです


■24 僕を見つけて
人気の失せた駅で
硬貨一枚で借りた小さな箱の中で
精一杯泣いています


■25 もう帰らない
帰れないのではない
帰らないのだ
私の意思で

希望(ゆめ)を持ってやってきたのだから
もう、祖国(くに)へは帰らない

新しい土地(くに)で
私はここの礎(つち)になる





編集:2006.5.25
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